京つう

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2017年12月30日

言われるがままに立ち上がると、ぱさん

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可愛らしい、愛くるしい、愛おしい…。切ない。

「だから、大丈夫」

「うん…」

何度目かのキスを降らせようとして、大切な事を思い出した。
これはとても大事なこと───

「姫園…その、俺日本置業…」

「なにが?」

「俺が、初めての相手でいいの?」

そう聞いた瞬間、まるで文句を言うような口ぶりで彼女は即答した。

「先生じゃなきゃ嫌だわっ、先生がいいもんっ!」

あまりの勢いに、唯は可笑しいんだか嬉しいんだかで、「ははっ」と声を上げて笑う。
暖かい幸福感がようやく実感になった。

こいつも、そうならいいのに。

「何がオカシイのよ…わたっ…!!」

恥ずかしさと、笑われたことの不可解さで、何か今度は本当に文句でも言ってやろうとしたのだろう。
その唇は、文句を言う前に唯に深く深く奪われていた。


「本当に、止めてやれないからな?」

クロエの身体を柔く抱き締めながら、セーラーのリボンタイをするりと外した。

「止めちゃ、嫌」

うん、と髪を触りながらワンピースの前ボタンを外してゆく。

徐々に露になる、彼女の躯体。
薄明かりでも判る程の、雪花石膏のように輝く肌。

「…ごめん、ちょっと立って?」

言われるがままに立ち上がると、ぱさんっとセーラーワンピースが床に落ちた。

白い肌は、それに似合うべくして身体つきは華奢だった。
黒のストラップシューズとオーバーニーソックスはまだ履いたままだが、勿論上下の下着も、だ。

まるで創られた、球体関節を無くしてしまった人形。
あまりの美麗さに呼吸を忘れる。

「せ、先生…?」

声を掛けられ自分も立ち上がり、クロエを両手で抱え上げた。

「な、何??」

「すっげぇ、綺麗…」

熱くなった頬の体温は隠しきれず、寄せてきた唯の頬へと伝わる。


"
  

Posted by Curryson  at 21:56Comments(0)

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