2019年05月12日そんな副島と藤田が頑張り続けて迎えた冬の日。 グラウンドに三人目の野球部員が現れた。各部の主将
" そんな副島と藤田が頑張り続けて迎えた冬の日。
グラウンドに三人目の野球部員が現れた。各部の主将たちは目を疑った。
「え……蛇沼?」
三人目の野球部員は、ひねくれ者の蛇沼神だった。いつもひつもひねくれていじめられていた蛇沼が、にこにこしてボール回しをしている。
「どういうこった」
皆が不思議そうにグラウンドの隅を見つめていた。
「蛇沼ってあんなに大きい声出せるんだな。ま、でも、副島良かったやん。三人目入って」
「まぁ、それでもあと六人か……。もう他に部活やってなくて運動神経良さそうなのって、どの部活も誘って断られてるからなぁ。あとは一年とか誘わないと厳しいだろうな……」
来年、副島は最終学年を迎える。
夏の全国高校野球選手権大会、県予選登録メンバー締切まではこの時点で半年もない。どの運動部の主将もここからあと6人を集めるのは至難の業だと思っていた。"
グラウンドに三人目の野球部員が現れた。各部の主将たちは目を疑った。
「え……蛇沼?」
三人目の野球部員は、ひねくれ者の蛇沼神だった。いつもひつもひねくれていじめられていた蛇沼が、にこにこしてボール回しをしている。
「どういうこった」
皆が不思議そうにグラウンドの隅を見つめていた。
「蛇沼ってあんなに大きい声出せるんだな。ま、でも、副島良かったやん。三人目入って」
「まぁ、それでもあと六人か……。もう他に部活やってなくて運動神経良さそうなのって、どの部活も誘って断られてるからなぁ。あとは一年とか誘わないと厳しいだろうな……」
来年、副島は最終学年を迎える。
夏の全国高校野球選手権大会、県予選登録メンバー締切まではこの時点で半年もない。どの運動部の主将もここからあと6人を集めるのは至難の業だと思っていた。"