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2018年11月08日

その向かい合う陣営の一つ。一条家の旗を並べ

その向かい合う陣営の一つ。一条家の旗を並べた陣の中心には[尽忠報国]と記された旧倉橋家の旗印もあった。この旗印こそ、一条軍の総大将、土居隆行の旗印である。その旗印の下、大鎧に美國集運推薦を包んだ隆行は、闇に浮かぶ西園寺陣営を睨みすえていた。(西園寺が陣を整え終わって、まだ、あまり時間が経っていない…。恐らく西園寺陣営は、明朝の夜明けと共に合戦を始めるつもりであろう…。その虚を突けば、必ず戦果を挙げられるハズだ…。)自身の打ちたてた戦術に穴が無いかと、自らに問いかけている。シュタ。そんな隆行のもとに、静かに侘茶屋の諜報の者が姿を表した。隆行は、敵陣を見据えたまま、「整ったか。」辺りの静寂に逆らわぬよう、静かに、口を開く。「は。第一陣より第十陣まで、全て準備整ったとの事に存じます。」「同士討ちを防ぐ手段の徹底は如何か?」「はっ。それらも全ての隊、整ったとの事です。」「そうか。ご苦労。」隆行が、そう言うと、諜報の者は、再び闇へと消えていく。



Posted by Curryson  at 23:14 │Comments(0)

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