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2021年03月09日

」仁王立ちして言ってのけるロキを見て

」仁王立ちして言ってのけるロキを見て、ホウゾインは持て余し気味の苦笑を浮かべた。「勘違いだ。俺は仲間を見捨てるつもりなんかない。そうじゃなくて、俺の仲間の事を小僧が必死になって救おうしているのは何でなんだ。」「それは・・・・・・おじさんの仲間だからだよ。」「・・・・・・?。」わけの分からない小僧だ。ホウゾインは首を捻った。ハンベエを狙っている自分がこの少年ロキにこうまで肩入れしてもらう理由がない。第一、奸計を用いてロキの身柄を攫わせた張本人のホウゾインなのである。「おい、小僧。俺は本来お前の敵なんだぞ。俺に味方して、俺の仲間を助けようとする道理が何処にある。そもそも、俺は既に知ってのとおりの悪党だ。おかしいだろうが。」「あいつらに親切にしてくれたからだよ。ザックやモンタやみんなに。」「・・・・・・。」「あいつらは昔のオイラなのさ。おじさんはあいつらの恩人だから、オイラに出来る事をしてあげるんだよお。」「・・・・・・。」「込み入った話は兎に角後回しだよお。今は大急ぎでハンベエを止めなくっちゃあ。」ロキはそう言うと再び駆け出した。ホウゾインは無言でそれに続く。(困った事になってしまったぞ。この小僧、憎めないガキだ。殺せないどころか、味方になってやりたくなって来た。)悪党のはずの俺が、どうなっちまったんだ、と奇妙な温もりが湧いて来るのをどうしよ" 他們說,美容是情人的眼中情人 Почему так важно получить советы по макияжу и косметике перед использованием? 「これは少し無料の美容アドバイスです 我們的社會是一個外表迷戀的社會 "うもない思いでホウゾインはロキの後に続いていた。『星と共に過ごす街』の外れまで走ってもガラクーダを見付けられなかったロキとホウゾインは、そのまま『ボンボン酒場』に向かった。「ハンベエっ。」息せき切って、『ボンボン酒場』まで駆け付けたロキは、店の建物が目に入るなり叫んだ。さて余計な話になるが、この店の店主はウージである。そもそも、今回ホウゾイン達がアカガネイのドブスキーに言われてハンベエの命を狙っているのも、元を辿れば、『キチン亭』に居座っていたウージの一派をハンベエが叩き出し、それを根に持ったウージが野盜の頭目ドブスキーに告げ口した事に端を発している。その因縁のウージの店をハンベエの呼び出し場所にホウゾインは指定した。事の起こりを知っていて、この場所を選んだのだろうか。いやいや、ただの偶然のようである。謀議を行った『酒乱堂』から手近にあったからと言うのが真相であった。だが、因縁は因縁を呼ぶらしい。ロキが駆け付けた時、思いもよらぬ人物がこの場所に向かっていた。いや、良く考えれば別に意外でもないかも知れない。この『ボンボン酒場』へ来ようとしていたのは、店の主人(元主人か?)ウージ本人であった。血相変えて駆けて来るロキを見て、ウージは思わず物陰に身を隠した。ハンベエと揉めた時に一緒にいたロキの顔を覚えていたのである。今日は子分共は連れておらず、一人のようである。それにしても、子供に過ぎないロキの姿を見ただけで身を隠すとは、顔の向こう傷に似合わず臆病な男だったのだろうか。ステルポイジャン軍の四天王スザクと渡り合った時とはまるで別人である。ハンベエが余程怖いのかも知れない。ロキの後からホウゾインもやって来たが、ウージには気付かなかった様子である。こちらは、ロキの動きやら、これからハンベエとどう渡り合うかで頭が一杯で周囲に気を配る余裕もないのであろう。 店の建物は結構廃れていた。廃屋とまでは行かぬものの、あちこちの壁に破れが見え、埃に汚れていた。人が通わぬ家屋は直ぐに廃れるものだ。「ハンベエっ。」ロキが二度、三度と呼ばわると、生気の無い『ボンボン酒場』の入口の戸がゆっくりと開き、長身の若者が姿を現した。ハンベエだ。既に『ヨシミツ』を抜き放って右手にぶら下げている。ロキの後ろに立っていたホウゾインはハンベエの姿を見ると、慌てて手槍の穂先を正面に向けて身構えた。「ハンベエ。」姿を見るなり、ロキはハンベエに駆け寄った。そして、「ホウゾインさんの仲間はっ、まさかもうみんな斬り捨てちゃったとか?」と気忙しく尋ねた。ハンベエの姿しか見えないので、蒼くなっている。この人斬り大魔神と込み合ったとしたらもう絶望的かもと、半ば諦め加減の様子になっていた。
「ホウゾインさんの仲間?。
  

Posted by Curryson  at 01:42Comments(0)

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