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Posted by 京つう運営事務局  at 

2019年08月25日

副島が桔梗へ声をかける。「東雲……お前からも……なんだ、その。あの、声をかけてやれ」

  副島が桔梗へ声をかける。「東雲……お前からも……なんだ、その。あの、声をかけてやれ」 その合図を察した桔梗がこくりと頷き、同時に柔らかな香りが甲賀ベンチを包んだ。桔梗がユニフォームの上から上から二つ目までボタンを外す。桔梗が藤田の隣に座り、そっとその手に触れ、耳元で囁いた。「あたし……きみと一緒に、もっと長くいたい。もっと……もっと長く」 なんという艶かしさ。とても甲子園を目指す高校野球部のベンチに流れるムードではない。 藤田がふっと目を見開き、隣に寄り添う桔梗を見た。耳元で囁いた唇が薄く濡れている。目線を落とすと、外れたユニフォームのボタンの間から、窮屈に締められた谷間が見えていた。「やりますっ! 桔梗さん、俺が絶対に抑えますから!」 さっきまでの浮かない表情はどこへやら。藤田はバシバシとグローブを叩いて、勢いよくベンチを飛び出した。「よしっ、いっちょあがり」 桔梗がボタンをそそくさと留めながら、ライトの守備位置へ向かっていく。 女って怖えな。誰ともなくそう呟き、皆が最終回のグラウンドへと駆けていった。  

Posted by Curryson  at 15:35Comments(0)

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