2025年01月07日バタバタバタバタッ
バタバタバタバタッ
「ふ…副長!!もうお身体は大丈夫なんですか!?」
美海の声を聞きつけ、市村が走り寄ってきた。
「あたりめぇだ。いつまでも休んでられねぇよ。斉藤くんを会津に向かわせたままだしな」
そう言うと土方は笑った。
あれから長い間、きっと一人で考えて、考えて考えて、乗りきったのだろう。
「迷惑掛けたな」
「いえ!!」
その一言だが、土方からは以前とは違い、新たな覚悟が見られた。
彼はこれからも、多くの重いものを背負わなくてはならない。
それが近藤さんが土方さんに最後に残したもの。
誠を背負うということ。
「本当に。迷惑掛けすぎですよ」 https://classic-blog.udn.com/3bebdbf2/181569993 https://carinaa.blog.shinobi.jp/Entry/11/ https://ypxo2dzizobm.blog.fc2.com/blog-entry-122.html
「総司!」
沖田が柱に背をもたれて立っていた。
「早く行かなきゃ、斉藤さんまいってますよ」
「お前、身体は大丈夫なのか?」
「大丈夫です。土方さんは自分の心配をしてください」
「ふっ…。違いねぇ」
土方は小さく笑った。
沖田も笑った。
「会津へ、行くんですね。お供します。どこまでも」
沖田はふと真面目な顔になると、土方の前にひざまずいた。
沖田もまた、重いものを土方と共に背負っていく覚悟はできていた。
「あぁ…」
土方は沖田の手をとった。
会津へ向かう。と言っても、実は既にここは会津。
土方は会津に運ばれ、3ヶ月近くの療養生活を送った。
土方が運ばれたのは、まだ戦争の火の粉が降りかかっていない城下町。
会津へ向かう。と言うのは、今、たくさんの会津兵士とそれを率いる斉藤がいる会津の端の方だ。
辛うじて防衛しているが、時期に城下まで来ると予想している。
「土方さん。今からは?」
「白河口はもう駄目だ。おそらく斉藤くんは母成峠付近にいるとみている」
「母成峠……会津若松への道ですね」
沖田が言うと土方は頷いた。
「会津若松への道!?大分攻めてきているじゃないですか!」
市村が声を挙げると土方はまた頷いた。
「急ぐぞ」
「「「はい!!」」」
白河口の戦いは最初ばかりは会津が先手を打って白河口城を抑えたのが、直ぐに新政府側に落とされ、そこからは惨敗だったと聞いた。
新政府側も奥州越列藩同盟もうまく連携は取れなかったのだが、新政府側は徐々にあつまり始め、会津は負け続けた。
閏4月25日から始まり、春から夏まで約3ヶ月間掛けた戦いは会津の惨敗で終わった。
いよいよ会津城へ向けて敵は進軍している。
急がなければ会津城は火の海だ。
「斉藤隊長!!」
市村は斉藤を見つけるなり駆け寄った。
あまりにしっくりときていてすぐには気づかなかったが斉藤は髪を切っていた。
ポンポンと市村の頭を撫でている。
土方の予想通り、母成峠に向かう途中で斉藤と再会した。
斉藤は見ない内にボロボロになっていたが、特に目立った外傷はない。
「斉藤さん怪我は?」
沖田も遅れて彼の前へ行く。
なんやと心配だったのだ。
「ほとんどない。彼らが守ってくれていた」
斉藤が指す方向を見ると会津藩士が敬礼して立っている。
すっかり馴染んでいるようだ。
よく見れば彼らも洋装になっている。古典的戦い方をするのが特徴だった会津なため、少々驚きがあった。
「斉藤くん」
「土方さん」
斉藤は土方に向き直った。
「近藤さんの…ありがとな。ちゃんと、埋葬してもらった」
「いや。俺も近藤さんのは…あんなとこに晒されてちゃあ気がすまないから…」
近藤さんの?
美海は土方と斉藤を交互に見る。
「天寧寺だ」
「わかった」
沖田もそれは同じなようで不服そうな顔をしながら聞いた。
「ちょっと!さっきから近藤さんのとか言ってますが、なんですか?知りませんよ?」
「遺体、もらえたんですか?」
斉藤は残念そうに首を振った。
「遺体はもうみつからなかった…」
おそらく新政府軍に棄てられたのだろう。
「首だ」
土方が言った。
「首!?」
「ふ…副長!!もうお身体は大丈夫なんですか!?」
美海の声を聞きつけ、市村が走り寄ってきた。
「あたりめぇだ。いつまでも休んでられねぇよ。斉藤くんを会津に向かわせたままだしな」
そう言うと土方は笑った。
あれから長い間、きっと一人で考えて、考えて考えて、乗りきったのだろう。
「迷惑掛けたな」
「いえ!!」
その一言だが、土方からは以前とは違い、新たな覚悟が見られた。
彼はこれからも、多くの重いものを背負わなくてはならない。
それが近藤さんが土方さんに最後に残したもの。
誠を背負うということ。
「本当に。迷惑掛けすぎですよ」 https://classic-blog.udn.com/3bebdbf2/181569993 https://carinaa.blog.shinobi.jp/Entry/11/ https://ypxo2dzizobm.blog.fc2.com/blog-entry-122.html
「総司!」
沖田が柱に背をもたれて立っていた。
「早く行かなきゃ、斉藤さんまいってますよ」
「お前、身体は大丈夫なのか?」
「大丈夫です。土方さんは自分の心配をしてください」
「ふっ…。違いねぇ」
土方は小さく笑った。
沖田も笑った。
「会津へ、行くんですね。お供します。どこまでも」
沖田はふと真面目な顔になると、土方の前にひざまずいた。
沖田もまた、重いものを土方と共に背負っていく覚悟はできていた。
「あぁ…」
土方は沖田の手をとった。
会津へ向かう。と言っても、実は既にここは会津。
土方は会津に運ばれ、3ヶ月近くの療養生活を送った。
土方が運ばれたのは、まだ戦争の火の粉が降りかかっていない城下町。
会津へ向かう。と言うのは、今、たくさんの会津兵士とそれを率いる斉藤がいる会津の端の方だ。
辛うじて防衛しているが、時期に城下まで来ると予想している。
「土方さん。今からは?」
「白河口はもう駄目だ。おそらく斉藤くんは母成峠付近にいるとみている」
「母成峠……会津若松への道ですね」
沖田が言うと土方は頷いた。
「会津若松への道!?大分攻めてきているじゃないですか!」
市村が声を挙げると土方はまた頷いた。
「急ぐぞ」
「「「はい!!」」」
白河口の戦いは最初ばかりは会津が先手を打って白河口城を抑えたのが、直ぐに新政府側に落とされ、そこからは惨敗だったと聞いた。
新政府側も奥州越列藩同盟もうまく連携は取れなかったのだが、新政府側は徐々にあつまり始め、会津は負け続けた。
閏4月25日から始まり、春から夏まで約3ヶ月間掛けた戦いは会津の惨敗で終わった。
いよいよ会津城へ向けて敵は進軍している。
急がなければ会津城は火の海だ。
「斉藤隊長!!」
市村は斉藤を見つけるなり駆け寄った。
あまりにしっくりときていてすぐには気づかなかったが斉藤は髪を切っていた。
ポンポンと市村の頭を撫でている。
土方の予想通り、母成峠に向かう途中で斉藤と再会した。
斉藤は見ない内にボロボロになっていたが、特に目立った外傷はない。
「斉藤さん怪我は?」
沖田も遅れて彼の前へ行く。
なんやと心配だったのだ。
「ほとんどない。彼らが守ってくれていた」
斉藤が指す方向を見ると会津藩士が敬礼して立っている。
すっかり馴染んでいるようだ。
よく見れば彼らも洋装になっている。古典的戦い方をするのが特徴だった会津なため、少々驚きがあった。
「斉藤くん」
「土方さん」
斉藤は土方に向き直った。
「近藤さんの…ありがとな。ちゃんと、埋葬してもらった」
「いや。俺も近藤さんのは…あんなとこに晒されてちゃあ気がすまないから…」
近藤さんの?
美海は土方と斉藤を交互に見る。
「天寧寺だ」
「わかった」
沖田もそれは同じなようで不服そうな顔をしながら聞いた。
「ちょっと!さっきから近藤さんのとか言ってますが、なんですか?知りませんよ?」
「遺体、もらえたんですか?」
斉藤は残念そうに首を振った。
「遺体はもうみつからなかった…」
おそらく新政府軍に棄てられたのだろう。
「首だ」
土方が言った。
「首!?」
Posted by Curryson
at 01:10
│Comments(0)