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2025年01月08日

「そういや、何であんな急いでたんだ?」

「そういや、何であんな急いでたんだ?」

永倉が藤堂に聞いた。


確かに、始め物凄い勢いで走ってきて、それにぶつかり、今に至る。


「あぁ!!そうだ!!」


藤堂は勢い良く立ち上がった。


「俺、会津に向かってたんだ!!」

「「会津ぅ!?」」


永倉と原田は顔を見合わせた。

「土方さん達なら蝦夷へ向かうんだろ?それに会津は惨敗って…」

一応それなりの情報は持っている。
永倉は首を傾げた。


「それはそうなんだけど、今会津に一が一人で残ってるらしいんだよ!!」


「はぁ?なんでだぁ?」

切羽詰まったように話す藤堂に原田は頭を抱える。


「なんかわかんないけど、一が一人で頑張ってるんだ!だから俺は、個人として新撰組にでなく、『斉藤一』と『会津』に助太刀に行こうと思って」

「なるほどね……」


永倉は頷いた。

「じゃあ!!久しぶりでもっと一緒にいたいんだけど、ごめん!!俺行くわ!」


藤堂は頭に笠を被り直した。


「おい。待てよ」

藤堂の肩をガシッと掴む。
振り返ると永倉、原田が笑っていた。


「今度こそはお前一人で行かせるかよ」

「俺らももちろん行くぜ?」


みるみる内に藤堂の目は輝き出す。https://mathewanderson7.pixnet.net/blog/post/171403957 https://mathewanderson.e-monsite.com/blog/--5.html https://share.evernote.com/note/0f101106-9f1c-ab28-5d51-19b895f2847e

「しんぱっつぁん…左ノ!!」

「おっしゃ!!会津、行ってやるか!!俺ら三人に怖いもんなんてねぇ!!」



「「「おぉおぅ!!」」」


三人は大きく腕を挙げると走り出した。


一方土方達は、榎本の戦艦で蝦夷地へ渡るべく、仙台へ向かっていた。

会津の近況はあまり分からない。
新撰組隊士も何名か斉藤と残った。

現在は、美海、土方、沖田、市村ぐらいとなった。


ちなみに、本来の歴史上では、沖田総司は近藤の死後、慶応4年5月30日に千駄ヶ谷の植木屋で近藤の死を知らず、一人で亡くなったという。
幾度なく黒猫を斬ろうとしたという逸話も残っている。



が、当の本人はピンピンだ。

「すみませーん。お腹空いたんですけどー」

なんて、呑気なものだ。


「私もお腹空きました~。土方さ~ん。なんか甘味処でも入りましょうよ~」

「ばっ!おめぇら!!自分の立場わかってんのか!?」


死ぬはずの沖田、いないはずの美海がいることによって、土方の旅はひとりぼっちではなかった。

仙台で数日は平穏な時を過ごせるため、少しは気が楽になっている。


「いいじゃないですか。死ぬ前に好きなもん食べときたいじゃないですか」


「あーあ。土方さんのせいでこの世に未練が残ったー。死ぬ前に甘味が食べたかったなー」

美海が白々しく沖田に便乗する。


「んな縁起でもねぇこと言ってんじゃねぇよ!!
第一、あんな中入ったらどうすんだ!新政府軍が攻めてきたら!!お前らは呑気に菓子食ってんのか!?」

美海と沖田はジト目で土方を見つめる。


「うっぜぇ…。……はぁ。市村ぁ。なんか甘ぇもん全部買ってこい」

土方は市村に金を渡した。
美海と沖田はニヤリと目を合わす。


「私もいきまぁす!!」

「おめぇらは残れ馬鹿!!顔割れてんだろうが!!」

土方は怒鳴りながらもどこか楽しそうに笑った。「どうぞ!!」

市村は腕に大量の干菓子を抱えて店を出てきた。


「これで満足かアホ共」


土方は美海と沖田に吐き捨てた。
沖田はうんうんと頷いている。


「副長!!」

沖田が干菓子を口に運んだ頃、突然市村が真剣な顔で叫んだ。
目線は土方の後ろにある。


土方は柄に手を掛けてすかさず振り向いた。
沖田も目付きを変えて刀に手を掛けている。



Posted by Curryson  at 01:36 │Comments(0)

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